【翻译】中原中也《家族》

*很有童谣感的文章,就像睡前故事一样。

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【译文】

《亲人》

文/中原中也

译/月海   
   

    每天早晨,在东边天空的紫色云彩中,住着一家人。

       

    祖母最先醒来,开始打扫房子。正好这时女佣在厨房里的炉子下烧火。祖母喜欢打扫屋子,最喜欢了,偶尔女佣要是打扫了的话,她会马上自己重新做一遍。不过这位祖母除此之外也没有什么刻薄或是恼人的地方。因此,每天早晨,这家响起扫帚声音的时候,厨房的炉子里则会噼噼啪啪地燃起火来。

    

    不一会儿这家的母亲也醒了,在梳妆台前挽起头发。孩子在梳妆台旁的房间,躺在床上睁开眼睛。母亲用布帛把头发打理地漂漂亮亮,她把布泡在盛着热水的小小金属盆里,拧干的时候,孩子听见了热水滴落的声音。很快父亲也醒了,故意咳嗽起来,敲烟灰缸的声音也响了起来,家里一下子变得热闹了。天空掠过乌鸦的啼声,就像节拍突然加速的曲子。

   

    然后,刷过牙,吃过饭,穿好西装,孩子上学去了,父亲也上班去了。

    

    至于那学校在哪里,上班的地方又在哪里,这些是天上的事情,也就无从知晓了。

   

    但是,每天早晨,在东边天空的紫色云彩中,确确实实有这么一家人。大家终于都长大了,大家的父亲去世了,祖母自不用说,就连母亲也去世了。当大家现在也成为父亲的时候,就明白这是真实存在的事情了。
 

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    译者注:本文写于1934年11月15日。1934年10月,长子文也出生。在这篇很像说给小孩子听的童话故事中提到的“成为父亲”的人,也许指的就是作者自己。

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【原文】    

   

《家族》

朝な朝な、東の空の紫色の雲の中に、一つの家族がありました。

まづお婆さんが目を覚まし、家中のお掃除を始めます。恰度その時女中は台所で、竈の下を焚き付けてゐます。お婆さんはお掃除が好きで、大好きで、時偶女中がお掃除をしようものなら直ぐまた自分がやりなほすといふふうでした。といつてこのお婆さんは、何もそれ以上に邪慳だといふのでもなく、六ヶ敷し屋でもないのでした。さういふわけで、朝な朝な、此のお家うちでは箒の音がする時に、台所では竈の中で、とろとろと火が燃えてるのでありました。

間もなく此の家うちのお母さんは目を覚まして、鏡台の前で髪を結ひます。子供は床の中で目を覚まして、その鏡台のある隣りの部屋で、お母さんが頭の生地を綺麗にするために使ふ布が、小さな金盥の中の熱いお湯に漬けられては絞られる時の、お湯の滴の音を聞いてゐます。やがてお父さんが目を覚まして、咳払ひや煙草盆の音を立て始めると、急に家中活気を呈して来ます。空をわたつて行く烏の啼声までが、急にテムポを速めるやうに思はれました。

やがて歯をみがいて、御飯を食べて洋服を着ると、子供は学校に、お父さんはお役所へ行くのでありました。

さてその学校が何処にあるやら、そのお役所が何処にあるやら、それは雲の中のことで分りません。

だが、朝な朝な、東の空の紫の雲の中に、此のお家があるといふことは確かで、皆さんが、やがて大きくなつて、皆さんのお父さんも亡くなり、お婆さんは云ふに及ばず、お母さんも亡くなつて、皆さんが今度はお父さんになつた時には、それがほんとだと分るのです。

(一九三四・一一・一五)

 

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